油入変圧器への市場ニーズ

• 地球温暖化・異常気象への対応

  →カーボンニュートラル・供給安定性

• LCC(Life Cycle Cost)評価

  →長期信頼性(長寿命化)

鉱油変圧器から植物油変圧器への移行

• 2022年時点では全世界で300万台以上の植物油変圧器が稼働中

PFAE変圧器の特長

• 鉱油より低粘度で大容量化可能
• 変圧器寿命を2倍以上に延伸
  可能
• 漏油時の生分解性

FR3変圧器の特長

• 高引火点で消火設備の簡略化
  可能
• 変圧器寿命を2倍以上に延伸
  可能
• 漏油時の生分解性

原材料

【鉱油】
1048 kg CO₂
【FR3】
-382 kg CO₂
【注1】
鉱油は原油採掘にエネルギーを要するがFR3は大豆生育時にCO₂を吸収

製造中

【鉱油】
544 kg CO₂
【FR3】
160 kg CO₂
【注２】
鉱油は原油からの蒸留・精製・脱ロウ工程にエネルギーを要する

PFAE（パステルNEO）は鉱油より低粘度で冷却効率が向上

→大容量化に向く

FR3（大豆油）は鉱油より高引火点で消防法上では非危険物の分類

→中小容量に向き消火設備の簡略化可能

PFAE＆FR3共通：油浸絶縁性能の向上

→絶縁紙と誘電率が近く電界集中し難い

PFAE＆FR3共通：油の絶縁性
向上

→油単体の耐電圧が向上

PFAE＆FR3共通：変圧器寿命の延伸

→飽和水分量が鉱油より1桁高く油浸絶縁物の劣化が抑制される

生分解性

【PFAE】
生分解度28日で平均77％
【FR3】
生分解度28日で平均99％
【エコマーク基準】
生分解度28日で60％以上

魚類急性毒性

【PFAE】
96時間で累積死亡率0％
【FR3】
96時間で累積死亡率0％
【エコマーク基準】
96時間・50％致死濃度が100mg/L以上

PFAEは飽和分子構造

→酸価安定性が非常に高く劣化しにくい

PFAEはアルコールでエステル化処理

→FR3より製造エネルギーを要するが鉱油よりも低粘度

PFAE＆FR3共通：不純物無し

→鉱油は油中に存在する硫黄酸化物が流動帯電の原因となる

PFAE＆FR3共通：COの極性基がある

→比誘電率が高くなり吸湿しやすい